ジジイの独り言 建築物などの安全率ってなんだろうか

昔のことだが、団塊の先輩か誰かが「作られた」という大型倉庫の耐風補強工事をさせられたことがある。で、簡単な図面と構造計算をさせられて、購買(設計・製作・施工・据え付け・調整渡し)という形で協力会社に外注したことがある。

しかし、協力会社は「俺たち強度計算なんてやったことないことしたくない」という。「そんな腐った風当たり?の強くなりそうなこと」に手を出したくないってことだろう。で、施工はするが設計はしない・その代わりあんたの設計にコメントしてやる。構造計算書無しで工事完了!!お金くれで終わりになった。

 

で、私の設計と構造計算書を上司が見た時に「過去における最大風速はいくらだったか?」とか「安全率はどうしたか?」とか聞くのだけれど、当時は、職場には建築基準法等の本は一切置かないということで、参考となる本もカタログ等も・・パソコン等も何にも買って頂けない時代。言うのは簡単だが、調べるのは困難大変であったが旧建築基準に定める海岸部の設計風力と同程度でいけることは伝えた。

 

また、「安全率」は直接コストに関わること。特に法律や公的規格基準、会社の規定や基準等で指定がなければ、自分勝手に「安全率」を割り増しすることは、逆にいけないと思う。

 

なお、そもそも奈良の大仏様が出入りするような開口が必要か・・・、それ以前に倉庫が必要なのか?さえも疑問だったが。

また、他にも同じような倉庫等があってシャッターは危険でなので、シャッターの内側に超大型の観音開きの分厚い扉を設けたとところもある。すると今度は開閉時の慣性力や風に煽られて大変に危険だという。間抜けな施設である。

どうも歴代、何度もバカなことをやってきているという。困った会社である。

 

話を戻すが、「安全率」が高い設計が良いという物ではない。公道での輸送方法や頻度等も考えたり、抜本的な構造の工夫等によって十分な強度が得られるようにするのが賢い設計だと自分は思う。

いかし、こんな会社でそんなこと言って誰が聞いて、どんな有益なコメントをくれるだろうか?「お金(工事費)がなんなら! 安く上げたって、この国の誰ひとり喜ばん。覚えておけ!!!阿呆がー---」まあ、実体はそうなんだが

 

なんで、他人がしたことで私が責められて、新入社員や地元チンピラ労働組員からも年下の上司様からも罵られるしかないのだろうか。だれか教えて欲しいよ。

価値観・正義感・道徳違う。会社中・国・政府・みんな狂っている。

こんな会社が良いのか。

 

孫の技術家庭の木工・設計の宿題の手伝いをしながら、女房のコメント聞きながら、材料の制約・子供の技能からの制約・・・小さな小さな問題から説明するにも疲れた。

「宿題は自分でやらせろ、出来なきゃできないでいいよそんなもの」と怒鳴ってしまった。

報われることのない、後味の悪い、苦労だけがよみがえる。

皆さんの職場はどうだろうか。